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uim の FAQ

基本

uim の簡単な説明

uim の構成を図するとこんな感じ。

Xアプリ GTK+アプリ Qtアプリ Emacs コンソール (入力先)
   |        |         |       |       |
uim-xim  uim-gtk   uim-qt   uim.el  uim-fep  (ブリッジ)
   |        |         |       |       |
   +--------+---------+-------+-------+----
                      |
                    libuim                   (コア)
                      |
   +---------+--------+--------+-----------
   |         |        |        |
 uim-anthy uim-mozc uim-skk uim-tcode        (モジュール)
    |        |
  Anthy     Mozc                             (変換エンジン)

コア、ブリッジ、モジュールの 3 層が uim になります。

例えば Anthy を使って X アプリに入力するには

  • uim-anthy
  • libuim
  • uim-xim

が必要ということです。 もし GTK+ アプリにも入力したくなったら、uim-gtk を追加するだけで対応できますし、Moz で日本語入力したくなったら uim-mozc を追加すれば対応できます。

設定方法と設定ファイルの在処

通常は uim-pref という GUI の設定ツールを利用します。 uim-toolbar の「設定」ボタンから起動できます。

幾つかのバリエーションがありますが、できることに違いはありません

  • uim-pref-gtk
  • uim-pref-gtk3
  • uim-pref-qt4
  • uim-pref-qt5

なお、下部の「標準」ボタンを押すと、いつでもグループ単位で設定を初期化できます。

uim の設定ファイルは在処は

  • ~/.uim.d/customs 配下 (uim-pref が生成する設定ファイル群)

  • ~/.uim

uim-pref による設定と、~/.uim ファイルに書かれた設定が矛盾する場合、~/.uim ファイルに書かれているほうが優先されます。

~/.uim ファイルは、環境変数 LIBUIM_USER_SCM_FILE で変更できます。 これを利用すると、アプリケーションごとに異なる設定で使用することも可能です。

$ LIBUIM_USER_SCM_FILE=~/.uim-gedit gedit &

後からモジュールを追加したらやらなければいけないこと

後からモジュールを追加した場合、手動でモジュールリストを更新する必要があります。 システムワイドのモジュールリストは自動更新されますが、個々のユーザのモジュールリストは自動では更新されません。

  • /usr/share/uim/installed-modules.scm (システムワイドのモジュールリスト)
  • ~/.uim.d/customs/custom-global.scm (ユーザ別のモジュールリスト)

モジュールリストを更新するには uim-pref を起動して

  1. 「全体設定」→「入力方式の利用準備」→「使用可能にする入力方式」の右にある「編集...」を選択
  2. 該当するものを「無効」リストの右ペインから、「有効」リストの左ペインに移動して「閉じる」、「OK」で保存

uim をインストールする

uim メタパッケージをインストールすると、コアとブリッジ一式をインストールできます

# aptitude install uim

Anthy で日本語入力する

uim が Anthy を扱えるように uim-anthy モジュールをインストール

# aptitude install uim-anthy

uim-anthy の入力方法

全角/半角キー、または Shift+Space キーを押すと日本語入力を開始します。

初期設定のキーバインドは次のようになっています。

入力モードの変更

動作キー
オン/オフ全角/半角、Shift+Space
ひらがな入力Shift+F6
カタカナ入力Shift+F7
半角カタカナ入力Shift+F8
全角英数入力Shift+F9
半角英数入力Shift+F10

入力中の入力モードの変更

動作キー
ひらがなとカタカナ入力を反転未設定
ひらがなと半角英数入力、半角カタカナと全角英数入力を反転換え未設定

入力中の操作

動作キー
キャンセルEsc、Ctrl+[、Ctrl+G
キャレットを右に移動→、Ctrl+F
キャレットを左に移動←、Ctrl+B
キャレットを先頭に移動Home、Ctrl+A
キャレットを末尾に移動End、Ctrl+E
キャレット右を一字削除Delete、Ctrl+D
キャレット左を一字削除BS、Ctrl+H
キャレット右を全削除Ctrl+K
キャレット左を全削除Ctrl+U
変換開始Space
ひらがな変換F6
カタカナ変換F7
半角カタカナ変換F8
全角英数字変換、大文字小文字を反転変換F9
半角英数字変換、大文字小文字を反転変換F10
ひらがな、カタカナ、半角カタカナを循環変換無変換
ひらがな、カタカナ反転変換確定未設定
予測候補選択開始、次の予測候補Tab、↓、Ctrl+I、Ctrl+N
予測候補選択開始、前の予測候補↑、Ctrl+P
変換確定Enter、Ctrl+J、Ctrl+M

変換中の操作

動作キー
次の文節→、Ctrl+F
前の文節←、Ctrl+B
文節を伸ばすShift+→、Ctrl+O
文節を縮めるShift+←、Ctrl+I
次の変換候補Space、↓、Ctrl+N
前の変換候補↑、Ctrl+P
次の変換候補ページPgDn
前の候補候補ページPgUp

キーバインドは uim-pref から自由に変更できます。

Anthy に新しい単語を覚えさせるには

個人辞書編集ツールの uim-dist をインストール

# aptitude install uim-dist-gtk3
$ uim-dict-gtk3 &

追加した単語は、~/.anthy/private_words_default に保存されます。

辞書は Cannadic 形式に対応していて、~/.anthy/imported_words_default.d/ 以下に辞書ファイルを置くだけで追加できます。 ただし辞書は UTF-8 エンコーディングかつ英語圏ソートされている必要があるので

$ mkdir -p ~/.anthy/imported_words_default.d
$ lv -Ou8 jisho.t | LANG=C sort > ~/.anthy/imported_words_default.d/jisho.t

などとすると安全です。

Mozc で日本語入力する

uim が Mozc を扱えるように uim-mozc モジュールをインストール

# aptitude install uim-mozc

必要であれば Mozc の多機能ツールもインストール

# aptitude install mozc-utils-gui

uim-mozc の入力方法

全角/半角キー、または Shift+Space キーを押すと日本語入力を開始します。

初期設定のキーバインドは次のようになっています。

入力モードの変更

動作キー
*オン/オフ全角/半角、Shift+Space
ひらがな、カタカナ、半角カタカナ入力を循環無変換
ひらがな、半角英数入力を反転Shift+無変換

入力中の操作

動作キー
キャンセルEsc、Delete、Ctrl+Z
キャレットを右に移動→、Ctrl+D、Ctrl+L
キャレットを左に移動←、Ctrl+K、Ctrl+S
キャレットを先頭に移動Home、Ctrl+←、Ctrl+A、Ctrl+E
キャレットを末尾に移動End、Ctrl+→、Ctrl+N、Ctrl+X
キャレット右を一字削除Delete、Ctrl+G
キャレット左を一字削除BS、Ctrl+H
変換開始Space、変換
学習を使わない変換開始F2
ひらがな変換F6、Ctrl+U
カタカナ変換F7、Ctrl+I
半角カタカナ変換F8、Ctrl+O
全角英数字変換後、小文字、大文字、キャピタライズに循環変換Shift+無変換、F9、Ctrl+P
半角英数字変換後、小文字、大文字、キャピタライズに循環変換F10、Ctrl+T
ひらがな、カタカナ、半角カタカナに循環変換無変換
*ひらがな、カタカナ反転変換確定未設定
確定Enter、Ctrl+M
確定キャンセルCtrl+BS

変換中の操作

動作キー
キャンセルEsc、Delete、Ctrl+G、Ctrl+H、Ctrl+Z
次の文節→、Ctrl+D
前の文節←、Ctrl+S
先頭の文節Home、Ctrl+←、Ctrl+A
末尾の文節End、Ctrl+→、Ctrl+F
文節を伸ばすShift+→、Ctrl+L
文節を縮めるShift+←、Ctrl+K
先頭の文節を確定Ctrl+N
次の変換候補変換、Space、↓、Ctrl+X
前の変換候補Shift+変換、Shift+Space、↑、Ctrl+E
次の変換候補ページPgDn、Shift+↓
前の候補候補ページPgUp、Shift+↑

uim-pref から変更できるのは、先頭に * がついている動作のキーバインドだけです。 残りはすべて Mozc の設定ツールから変更することになります。

Mozc の設定方法

Mozc の設定ツールは uim-toolbar の「Config dialog」ボタンから起動できます。

コマンドラインから起動する場合は

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog.&

uim-toolbar を表示、非表示にするには

uim-toolbar は、いわゆる言語バー、IME ツールバー、状態パネルなどと呼ばれているものです。

im-config がインストールされていると、X を立ち上げるときに uim-toolbar というメタコマンドが呼ばれます。 実際に何が呼ばれているかを確認するには

$ update-alternatives --display uim-toolbar

次のいずれかが呼ばれているはずです

  • 独立アプリケーション版
    • /usr/bin/uim-toolbar-gtk
    • /usr/bin/uim-toolbar-gtk3
    • /usr/bin/uim-toolbar-qt4
  • 汎用システムトレイ版
    • /usr/bin/uim-toolbar-gtk-systray
    • /usr/bin/uim-toolbar-gtk3-systray
  • /bin/true

汎用システムトレイ版は、文字通りシステムトレイが存在しないと使えないので、その場合は独立アプリケーション版に切り換えてください。

# update-alternatives --config uim-toolbar

もし uim-toolbar を起動して欲しくない場合は、/bin/true を選択します。

uim-toolbar は他にもあります

  • インジケータのみの簡易版
    • uim-pref の「全体設定」→「視覚設定」→「カーソルの側に入力状態を表示」をオン
  • uim-applet-gnome (GNOME パネルアプレット版)
    • GNOME パネルを右クリック→パネルの追加→入力メソッド表示器
  • plasma-widget-uim (KDE Plasma ウィジェット版)
    • デスクトップを右クリック→ウィジェットを追加→入力メソッドインジケータ (uim)

環境に合わせてお好きなものを。

GNOME3 で uim-applet-gnome が表示されない

uim-applet-gnome は GNOME Classic (GNOME Panel) 用なので、GNOME Shell では使えません。

GNOME3 vs uim-aplet-gnome
http://vdr.jp/d/20120731.html

代わりに uim-toolbar-gtk3 あたりをどうぞ。

# update-alternatives --config uim-toolbar

uim-toolbar-gtk3-systray を GNOME Shell で使うには、TopIcons などのエクステンションが別途必要です。

uim systray の表示で、「あ」だけにする事って出来ますか?

  1. uim-pref の「Anthy (UTF-8)」→「ツールバー」→「有効にするボタン」→「編集...」を選択
  2. 「入力モード」以外を「無効」」リストの右ペインに移動して「閉じる」、「OK」で保存

IceWM で uim systray のボタンが横方向に圧縮される

uim systray は 1 アイテムに複数のボタンを詰め込んでいるが、IceWM のシステムトレイは、1 アイテムにつきボタンは 1 つという仕様になっているから。

icewm: systray icon not allocated enough space
BTS:400880

vi 協調モードとは

vi のコマンドモードで、インプットメソッドがオンになっていると、vi の操作できなくなります。 そうならないよう、vi がコマンドモードに移行するとき、インプットメソッドを自動でオフにする機能です。

デフォルトでは使えるようになっていないモジュール

メンテナンスされていない、誰も使っていないなどの理由で外されているモジュールがあります。

  • uim-mana (Mana 変換エンジンが必要)
  • uim-prime (Prime 変換エンジンが必要)
  • uim-sj3 (sj3 変換エンジンが必要)
  • uim-wnn (FreeWnn、Wnn6、Wnn7、Wnn8 いずれかの変換エンジンが必要)

例えば uim-wnn モジュールを利用可能にするには

$ mkdir -p ~/.uim.d/plugin
$ cp /usr/share/uim/wnn* ~/.uim.d/plugin/
$ uim-module-manager --register wnn --path ~/.uim.d/plugin

uim-wnn は変換エンジンも必要なのでインストール

# aptitude install freewnn-jserver


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Last-modified: 2015-09-21 (月) 01:37:14 (796d)